毎年3月に「ひな飾り展」、5月に「端午の節句展」(5月)、7月に「祇園会屏風飾り展」と、節句や祭礼にちなんだ所蔵品を展示公開いたします。

ひな飾り展

江戸時代終わり頃の有職雛 〔撮影/蛭子真〕

毎年3月に、杉本家に伝わる雛人形の展示公開を行います。

杉本家の雛人形は、京都の町衆が好んだと言われる京都の宮廷文化を写し取った有職雛が特徴。会期中は、母家が消失した元治元年の大火の際にも、土蔵に守られて災禍を免れた江戸後期の有職雛や、明治期の源氏枠御殿飾りの有職雛、昭和初期の珍しい狆引き官女、また9代目夫人の実家(伏見 齊藤家)より昭和52年に寄贈された江戸後期の享保雛、古今雛なども展示され、1世紀半の歴史を刻む杉本家住宅の空間で、人々の営みの歴史を感じながら、江戸享保年間から昭和にかけての雛人形の移り変わりを一堂にご鑑賞いただきます。

端午の節句展

明治期製 応神天皇と武内宿彌

杉本家の端午節句のお飾りは、一般的な武者姿のものとは異なり、神功皇后の皇子である応神天皇を中央に配し、脇に武内宿彌(たけうちのすくね)や旗持ちを従えて、明治期の京商家の床飾りの趣を良く伝えています。頭を飾るのは兜ではなく烏帽子で、顔の表情もしずかな気品をたたえています。また、威儀をととのえた洋装の明治天皇と侍従・家来など、杉本家住宅が再建された明治初期の時代が反映された人形も並びます。

祇園会 屏風飾り展

「屏風飾り」は、山鉾町界隈の家々が祇園祭の宵山の期間に、所蔵する屏風を道行く人々に披露する伝統的習わしで、現在でも十数軒で守り継いでいます。

「伯牙山」の山鉾町にある杉本家には、江戸期の屏風絵や扇面、掛け軸などが伝わり、中でも俵屋宗達の「秋草図屏風」や後陽成天皇が所持していたという土佐光吉の筆による扇面の掛け軸など、貴重な文化財も含まれます。これら文化財を、1世紀半の歴史を刻む杉本家住宅の空間で人々の営みの歴史を感じながら鑑賞できることが、屛風飾り展の大きな魅力です。

注意事項:

  • 住宅内では飲食禁止です。
  • 靴下の着用をお願いしております。(パンスト不可)
  • 建造物の破損防止のため、カメラ、リュック、大きなお荷物などは受付にてお預かりさせていただきます。